脊髄損傷リハビリテーションの紹介
脊髄損傷センターにおける支援の様子をご案内します。
ページ内目次
機能リハビリテーション
日常生活の再建にむけたリハビリ
脊髄損傷の方々が日常生活の中で、主体的に生活が送れるよう、機能訓練を実施します。
関節の動きを確保し、筋力をつけたりといったことの他にプッシュアップやトランスファーなどの日常生活動作に反映した動作指導を行います。
関節の動きを確保し、筋力をつけたりといったことの他にプッシュアップやトランスファーなどの日常生活動作に反映した動作指導を行います。
歩行再建に向けて
歩行の機能が残されている方に、できうる限り、支援を行っています。
移動手段の獲得として歩行の見込みがある方には先進的なロボットや歩行支援機器を導入し、積極的に歩行練習に取り組んでいます。
上肢機能の回復支援
不全脊髄損傷の方々の上肢・手指の問題は難しいことも多く、リハビリの大きなターゲットになります。
電気刺激療法や磁気刺激なども試行しながら機能回復にむけて挑戦を続けています。
電気刺激療法や磁気刺激なども試行しながら機能回復にむけて挑戦を続けています。
離床プログラム~ 病棟における早期離床の支援活動~
脊髄損傷の方々にとって、早期にベッド臥床から抜け出し起きていられる身体に慣らしていくことが、そもそも重要なリハビリになります。
平日の日中にセラピストが病棟まで伺い、デイルームの1室を使って、起きる時間や自主トレの機会を提供して、離床の促進や空き時間の活用を支援しています。
平日の日中にセラピストが病棟まで伺い、デイルームの1室を使って、起きる時間や自主トレの機会を提供して、離床の促進や空き時間の活用を支援しています。
上肢の障害が重度な場合であっても早期から取り組む課題が食事です。
その方の上肢の機能にあった機器や自助具を選定し、実際の食事場面で練習しています。
その方の上肢の機能にあった機器や自助具を選定し、実際の食事場面で練習しています。
排尿はじめ排泄にまつわる支援
脊髄損傷の方々は排泄について悩まれる方も多いと思います。
当センターでは入院してからすぐに泌尿器科専門医の診察を受けていただき、膀胱造影や、排尿機能検査などを行い、その方の排尿機能と退院後の生活にあった排尿スタイルをご本人・ご家族が選択できるように支援をしています。
排尿について、なるべく早く膀胱留置カテーテルを抜去し、尿意を感じて排尿できるか、失禁はないかなどを観察し、合併症の予防のため、間歇的導尿などへ切り替えます。
水分摂取と尿量の確認を行い作業療法士と連携し導尿方法や道具の検討、生活に合わせた排尿時間の調整を行います。
規則的な排便をすることで、今後の生活スケジュールが立てやすくなります。まずは、排便の間隔、便の性状、失禁などの確認をし、その方に合った下剤や排便方法を検討します。
また、その方の力が発揮できるような環境が設定できるように作業療法士と連携します。
当センターでは入院してからすぐに泌尿器科専門医の診察を受けていただき、膀胱造影や、排尿機能検査などを行い、その方の排尿機能と退院後の生活にあった排尿スタイルをご本人・ご家族が選択できるように支援をしています。
排尿について、なるべく早く膀胱留置カテーテルを抜去し、尿意を感じて排尿できるか、失禁はないかなどを観察し、合併症の予防のため、間歇的導尿などへ切り替えます。
水分摂取と尿量の確認を行い作業療法士と連携し導尿方法や道具の検討、生活に合わせた排尿時間の調整を行います。
規則的な排便をすることで、今後の生活スケジュールが立てやすくなります。まずは、排便の間隔、便の性状、失禁などの確認をし、その方に合った下剤や排便方法を検討します。
また、その方の力が発揮できるような環境が設定できるように作業療法士と連携します。
褥瘡(床ずれ)予防支援
脊髄損傷の方々は、損傷により感覚が鈍くなることや、運動麻痺により、常に褥瘡を発生する危険があります。
その為、生活の中で皮膚を確認し保湿などのスキンケアを毎日行います。日常生活動作で皮膚のズレや圧迫は褥瘡を作りやすく、体位変換や除圧、福祉用具を選択し褥瘡の予防を行います。
また、退院後の生活を想定しご本人やご家族でできる皮膚の確認方法や対処方法を理学療法士・作業療法士と連携し検討します。
その為、生活の中で皮膚を確認し保湿などのスキンケアを毎日行います。日常生活動作で皮膚のズレや圧迫は褥瘡を作りやすく、体位変換や除圧、福祉用具を選択し褥瘡の予防を行います。
また、退院後の生活を想定しご本人やご家族でできる皮膚の確認方法や対処方法を理学療法士・作業療法士と連携し検討します。
余暇活動~作業療法士による病棟生活の支援~
障害が重度であると日常生活活動の幅が広がりづらいこともあります。
そんななかにあっても、趣味の読書ができたり、スマートフォンで友だちとやりとりができるようになることは、生活の豊かさにつながります。
練習だけではなく、道具の支援やセッティング方法の工夫をしています。
そんななかにあっても、趣味の読書ができたり、スマートフォンで友だちとやりとりができるようになることは、生活の豊かさにつながります。
練習だけではなく、道具の支援やセッティング方法の工夫をしています。
福祉用具選定
シーティング支援
入院中に利用する車椅子は、体格や機能に応じて適した車いすを選定をしております。
また、自立生活に向けて、長時間の乗車できる耐久性と機能的な座位保持を評価して提案しています。
また、自立生活に向けて、長時間の乗車できる耐久性と機能的な座位保持を評価して提案しています。
車いす作製 福祉用具 選定
退院後の自立生活に向けて、個々の能力や環境に応じた車椅子作製や福祉用具の選定の相談を行っています。
退院支援
福祉制度に関する支援
生活を支える一つとして福祉制度があり、有効に活用するために制度を知ることや、必要な手続きをします。当センターでは、ソーシャルワーカーが入院中の不安や今後の生活に関する相談をお受けしています。
社会リハを行う更生園においても、生活支援員が入園中から退園後の生活に向けた支援を担っております。
医療保険、障害福祉サービス、介護保険、労災保険、自賠責保険など交通事故関係、障害年金、雇用保険や就労等の相談に応じながら、ご本人の“したい生活”に向けて、少し先を見通せるように支援を行います。
社会リハを行う更生園においても、生活支援員が入園中から退園後の生活に向けた支援を担っております。
医療保険、障害福祉サービス、介護保険、労災保険、自賠責保険など交通事故関係、障害年金、雇用保険や就労等の相談に応じながら、ご本人の“したい生活”に向けて、少し先を見通せるように支援を行います。
退院前家屋訪問/退院後訪問
ご自宅に帰るためには実際にどのような家屋改修が必要なのか、どんな動作が必要でどのような介助方法が適性なのか、など、退院後の生活環境を実際に訪問し、アドバイスを行なっています。
また、サービス調整など、地域のスタッフの方とも直接顔を合わせられる機会になっています。
退院後訪問では、在宅生活の様子を窺ったり、アドバイスをお伝えしています。
また、サービス調整など、地域のスタッフの方とも直接顔を合わせられる機会になっています。
退院後訪問では、在宅生活の様子を窺ったり、アドバイスをお伝えしています。
社会参加の支援
自動車運転支援
当センターでは、乗り降り練習や車いす積み込み練習のための「練習用車両」があり、ご本人むけの練習だけでなくご家族の介助練習も実施しています。
また高性能の「ドライビング・シミュレータ」も備えており、脊髄損傷の方々の運転特性についてもアドバイスや練習を行う機会を提供しています。
また高性能の「ドライビング・シミュレータ」も備えており、脊髄損傷の方々の運転特性についてもアドバイスや練習を行う機会を提供しています。
外出練習~公共交通機関を使った外出体験~
社会復帰の一貫として、歩行または車椅子を使用した公共交通機関の利用や市街地への外出体験を行っています。
また、自宅周辺環境の確認や職場までの通勤経路の確認など、目標に応じた外出練習を行っています。
また、自宅周辺環境の確認や職場までの通勤経路の確認など、目標に応じた外出練習を行っています。
ピアサポート
ピアサポート~脊損の先輩たちからのサポート~
サポートボランティアとしてご協力頂いている全国脊髄損傷者連合会千葉県支部のメンバーとともに、当事者同士の視点で情報交換や相談を行なう“ピアサポートグループ”を毎月1回開催しています。
退院後の当事者と話す機会を作ることで、生活の具体的なイメージを持ちやすくなるよう支援しています。希望者には、1対1で話す個別のピアサポートもご案内しています。
退院後の当事者と話す機会を作ることで、生活の具体的なイメージを持ちやすくなるよう支援しています。希望者には、1対1で話す個別のピアサポートもご案内しています。
リハビリテーション・スポーツ
リハビリテーション・スポーツ
運動やスポーツを取り入れたリハビリテーションを行います。
運動機能や体力の向上、車椅子操作スキルの習得だけでなく、退院後の社会参加にも役立てます。
競技スポーツに興味がある方には、個人の障害特性に応じた競技種目を選択し、競技スポーツへの移行に必要な基本的スキルの習得を目指します。
運動機能や体力の向上、車椅子操作スキルの習得だけでなく、退院後の社会参加にも役立てます。
競技スポーツに興味がある方には、個人の障害特性に応じた競技種目を選択し、競技スポーツへの移行に必要な基本的スキルの習得を目指します。