子どもの悩み(運動発達・言語発達・経口摂取)
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運動発達が遅い子ども
異常による運動発達の遅れを発見する
次のような症状がみられる場合、何らかの異常があって運動発達が遅いという可能性があります。
ただし、子どもの運動発達には個人差が大きいので、一概には言えません。
ただし、子どもの運動発達には個人差が大きいので、一概には言えません。
異常による発達の遅れを疑う子どものようす
- 6ヶ月で首がすわらない
- 10ヵ月でお座りができない
- 1歳半で歩行できない など
また、運動機能そのものだけでなく、
- 抱っこをすると体をそり返らせてしまう
- 腹這いにすると首を後ろにそらせたり、腕が後ろにいってしまう
- 支えて立たせると下肢を突っ張って交叉させる
- つま先立ちになってしまう
- (4ヶ月過ぎても)仰向けに寝かせると膝が開いて床についたまま
正しい診断のもと、経過を見守る
こどもの運動発達が遅くなる原因は様々です。小児神経科医に運動面以外の発達の具合などを総合的に診察してもらい、必要に応じて検査をしてもらいましょう。
しかし、様々な検査を行っても異常が見つからない場合もあります。大切なことは、理学療法を行いながら(場合によっては何もせずに)経過をみていくことです。遅いながらも歩けるようになるお子さんも大勢います。その後全く正常に発達していくお子さんもいます。一方で、歩けるようになってから運動面以外の発達の問題が見えてくるお子さんもいます。
運動の発達に心配があれば、遠慮なく小児神経科を受診して下さい。
しかし、様々な検査を行っても異常が見つからない場合もあります。大切なことは、理学療法を行いながら(場合によっては何もせずに)経過をみていくことです。遅いながらも歩けるようになるお子さんも大勢います。その後全く正常に発達していくお子さんもいます。一方で、歩けるようになってから運動面以外の発達の問題が見えてくるお子さんもいます。
運動の発達に心配があれば、遠慮なく小児神経科を受診して下さい。
言語発達が遅い子ども
2歳までに意味のある言葉が出ない、あるいは3歳までに2語文が言えない場合は、言語の発達が遅いと言えます。しかし、中には3歳過ぎから急速に言葉が増えてくるお子さんもいます。
以下のような兆候があれば、小児神経科医にご相談下さい。
以下のような兆候があれば、小児神経科医にご相談下さい。
言語発達の遅れの兆候
異常による発達の遅れを疑う子どものようす
一番心配なことは、聴力障害が原因での言葉の遅れです。
次のような兆候があれば、すぐに聴力検査をしてもらって下さい。
次のような兆候があれば、すぐに聴力検査をしてもらって下さい。
- 小さな音への反応がよくない
- ジェスチャーなど視覚的指示にはよく従う
- 話しかけると話者の口元に注目し、聞き返しが多い
異常による発達の遅れを疑う子どものようす
- 言葉は出ていても、発音がおかしい(鼻に抜ける音、舌足らずな発音、サ行やラ行が他の音になってしまう)
- 吃音が出る
年少のうちはよくある症状です。多くの場合、言語の発達に伴って発音は改善してくることが多いのですが、構音器官の形態異常の場合もあります。4歳になっても構音の異常や不明瞭さが改善しない場合には、言語聴覚士による評価、また、年齢によっては訓練が必要です。
異常による発達の遅れを疑う子どものようす
意味のある言葉は出ていても、
このような兆候がある場合は、言語面だけでなく、発達のバランスに問題がある可能性が高いです。言語についてだけでなく、発達全体について評価し、家族や幼稚園などでの適切な配慮について考えていく必要があります。
当センターでは、これまでタイプ3の発達障害のお子さんについても外来診療をしてきましたが、受診希望者が多数いらっしゃるため、現在は基礎疾患や合併症がなく発達障害だけのお子さんの診療はおこなっていません。
- 発語が一方的だったり、オウム返しばかり
- 周囲に無関心で、呼びかけへの反応が乏しく、目が合いにくい
- 特定の音や音楽やコマーシャルなどに敏感に反応する
このような兆候がある場合は、言語面だけでなく、発達のバランスに問題がある可能性が高いです。言語についてだけでなく、発達全体について評価し、家族や幼稚園などでの適切な配慮について考えていく必要があります。
当センターでは、これまでタイプ3の発達障害のお子さんについても外来診療をしてきましたが、受診希望者が多数いらっしゃるため、現在は基礎疾患や合併症がなく発達障害だけのお子さんの診療はおこなっていません。
経口摂取がすすまない子ども
経口摂取に関する悩み
経口摂取に関する相談はとても多いです。
しかし、それぞれのお子さんの抱えている問題とその原因は様々です。
- 哺乳瓶や経管栄養から卒業したい
- ペースト食やきざみ食から卒業したい
- むせたり吐いたりしてしまう
- 丸のみが気になる
しかし、それぞれのお子さんの抱えている問題とその原因は様々です。
経口摂取がすすまない原因
- お子さんの生活リズムや呼吸機能や消化管機能に原因がある場合
- お子さんの摂食機能がまだ未熟だったり、摂食機能に見合った食形態でなかったりする場合
- 食事の姿勢や、スプーンの大きさ・形、一口量や食べさせるペースが不適切な場合
- 味や形態の変化に過敏だったり、こだわりが強くて食事が進まない場合
それぞれのお子さんが抱えている問題点を多角的に評価し、それそれの課題に沿った訓練や指導を受けることが大切です。
段階に応じた食事のステップアップと歯みがきについて
動画と同じ内容で、印刷用の資料もご用意しましたので、ご利用ください
- 1 離乳初期 ペースト食 (PDF ファイル 1.49MB)
- 2 離乳中期 ムース食 (PDF ファイル 2.02MB)
- 3 離乳後期・完了期 かじりとり・手づかみ食べ・コップ飲み (PDF ファイル 2.15MB)
- 4 成長と食べる機能の変化 (PDF ファイル 1.36MB)
- 5 食べられるはずなのに食べてくれないお子さん 千葉リハの摂食のフォロー体制 (PDF ファイル 2.19MB)
- 6 虫歯の成り立ち どうして虫歯はできるの (PDF ファイル 0.99MB)
- 7 歯ブラシの選び方と仕上げ磨きのこつ (PDF ファイル 1.24MB)
- 8 仕上げ磨きの基本と応用編 (PDF ファイル 1.06MB)
- 9 いつまでも健康な口腔を保つために 千葉リハでの取り組み (PDF ファイル 1.65MB)
- お子様のお食事に関するパンフレット (PDF ファイル 1.8MB)
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